概要
競合が多い美容商材ECで、意図別の情報設計とCWV改善、構造化データ整備を同時に進めて伸ばしたケース。
検索意図キーワード例(このページの対象)
- EC SEO 成功事例
- 商品ページ SEO 改善 事例
- Core Web Vitals 改善 事例
- レビュー SEO 効果
- 商品 構造化データ 実装
まず結論(TL;DR)
- カテゴリ/商品/記事の役割を分け、意図別に「代表ページ」を決めた
- レビュー(UGC)を「証拠」として見せ、CTRとCVRを同時に改善した
- LCPをボトルネックから外し、体感速度と評価の土台を作った
- Product/Reviewの構造化データを整備し、検索結果の表現を安定させた
課題
競合が多い美容商材ECサイトで、オーガニック流入が伸び悩んでいた。
前提・条件(スナップショット)
- サイト構成: 商品/カテゴリ/ブログ(購買意図と情報収集が混在)
- 主な課題: ロングテールの受け皿不足、重複URL、速度、商品情報の不足
- 主要KPI: 自然検索流入、CVR
まず何を見たか(切り分け)
- GSC: クエリ別の表示回数/順位/CTR、インデックス状況、ページ別の流入源
- CWV: LCP/INP/CLSのボトルネック(画像、JS、CSS、サードパーティ)
- 重複: 並び替え/絞り込み/パラメータURLの増殖、canonical/内部リンクの揺れ
- 競合: SERP上位が「どの形式(カテゴリ/比較/商品/レビュー)」で勝っているか
- 商品情報: 独自価値がどこにあるか(レビュー/比較/選び方/根拠)
ボトルネック(根本原因)
- ロングテールの受け皿が「記事」だけになり、購買意図を取り切れていない
- 重複URLが多く、代表URLが安定しない(評価が分散する)
- LCPが重く、速度と体験のボトルネックになっている
- 商品ページがテンプレ中心で、差分(選ぶ理由)が伝わりにくい
実装プラン(時系列)
フェーズ1: 診断(Week 1-2)
- キーワードマッピングで「カテゴリ/商品/記事」の役割を決める
- 重複URLの発生源を洗い出し、正規化ルール(canonical/内部リンク/サイトマップ)を決める
- CWVのボトルネックを特定し、効果が大きい順に改善リスト化する
フェーズ2: 土台の整備(Week 3-6)
- 代表URLの統一(余計なURLを増やさない、増えたら代表へ寄せる)
- カテゴリ/商品テンプレの見直し(結論ファースト、比較軸、レビューの根拠化)
- 画像最適化・不要JS削減でLCPを改善し、体験の下振れを止める
フェーズ3: 横展開(Month 2-6)
- 効いた型を優先カテゴリへ横展開(ただしコピペせず意図に合わせる)
- 構造化データを整備し、検索結果の表現を安定させる
- GSCで「伸びたクエリ/落ちたクエリ」を見て、意図ズレを補正する
実施した施策
- ロングテールキーワード戦略の採用(意図別にLPを整理)
- ユーザーレビューを活用した独自コンテンツ作成(UGCの見せ方も改善)
- Core Web Vitalsの改善(LCP 4.2s → 1.8s)
- 商品ページの構造化データ実装(レビュー/商品情報の整備)
成果
- オーガニック流入が6ヶ月で300%増加
- コンバージョン率が1.2%から1.74%に改善
- 主要キーワード30個が1ページ目にランクイン
- 上位表示キーワードの「購買意図」比率が上がり、流入の質が改善
学びとポイント
- ✓UGC(レビュー)を「根拠」として見せると、タイトル/スニペットの約束が守れる
- ✓技術的最適化とコンテンツ戦略は片方だけでは伸びない
- ✓ロングテールでも、意図を揃えて積み上げると大きな成果になる
再現チェックリスト
- 「カテゴリ/商品/記事」の役割が決まっている(1ページ1意図)
- 絞り込み/並び替え/パラメータの正規化ルールが決まっている
- カテゴリ/商品ページで「選ぶ基準(比較軸)」と「根拠(レビュー/一次情報)」が提示されている
- LCPの主因(画像/JS/CSS/フォント)が把握でき、改善施策が上から順に実行できる
- Product/Reviewの構造化データが正しく出力され、検証できている
やってはいけない(失敗しやすい手)
- キーワードを増やすために薄い記事を量産する(代表が弱くなる)
- 正規化が揺れたまま、サイトマップだけ整える(代表URLが決まらない)
- CWVの数値だけ追い、ユーザーが遅いと感じる導線(検索→LP)を見ない
- レビューを隠したまま「E-E-A-Tが弱い」と悩む(根拠を出さない)
よくある質問(Q&A)
レビュー(UGC)はSEOに効きますか?
レビューは「独自性」と「根拠」を補強しやすく、結果としてクリック後の納得(満足度)にも効きます。大事なのは量より見せ方で、選ぶ判断材料として使えるように整理すると強いです。
構造化データで順位は上がりますか?
構造化データ自体が順位を直接上げるというより、検索結果での表現が安定しやすくなり、CTRや誤解の減少に効くことがあります。まずは内容(意図に答える情報)と正規化が先で、その上で構造化データを整えるのが実務的です。
CWVは何からやれば良い?
LCP/INP/CLSのうち、影響が大きい導線(検索から入る主要LP)でボトルネックを1つずつ潰すのが早いです。特にECは画像起因のLCPが多いので、画像最適化と不要JS削減が効きやすいです。